カッと稲光が教室を照らし、

落雷が轟いた。

不意に身体から重みが消えて、

わたしは暴れるのをやめ、固く閉じていた目を開けた。

「……………」

「時田、くん?」

呆然と呼びかける。

わたしの顔の横に両手をついたまま、時田くんは、泣いていた。

パラパラと落ちる涙がわたしの頬を伝う。

「……っ違う……」

呟いて、時田くんは身体を離し、床に座った。

「こんなことしても、なんの意味もねーんだよっ……」

膝を立て顔を埋める。

「……っ……」

苦しげな鳴咽を漏らし、彼は頭を抱え込んだ。