「……っ…………」 喉に違和感を感じ、身体をくの字に曲げる。 込み上げる咳に口元を押さえた。 一度出始めた咳は止まる事なく、喉と肺を侵していった。 今更、再発するなんて思わなかった。 喘息なんて もう随分前に治まっていたはずだった――。 .