閉じ込めた、細い肩も、甘い香りも。

全てが愛しくて、心臓が潰れそうなほど苦しかった。


気付いたら、抑えがきかなくなって。

『ずっと前から

僕はキミが……

キミだけが好きだよ』


勝手に唇が動いていた。


ミコ

明日、

キミがどんな答えを出しても

もう、

キミを思う気持ちは誤魔化せない。



ミコは知らないだろうけど。


10年前の春。

隣に引越して来たキミに、僕は一目で恋に落ちた。



あの時から僕は

馬鹿みたいに

キミだけが好きなんだ――。