部屋に入った途端、涙がとめどなく零れ落ちた。

母は私を愛していない。

それは分かっていたことなのに。

いまさら、傷ついてる自分が惨めだった。



愛されない子供は産まれて来ないほうがいいのかな?

産まれたこと自体間違いなの?

そっとお腹を押さえる。

あなたも

産まれて来ない方が幸せなの?


「ごめんね」


わたしはあなたを守れない。

守ってあげる自信もない。

「でも、独りにはしないから……」

さみしくなんてさせない。 

あなたは私が世界で一番愛した人の子供だから。

「一緒に逝こう?」