ただ、キミが好き

ねぇ、蓮くん。

貴方がわたしに力をくれるように。

わたしも貴方を支えられているのかな?

わたしはこの一瞬で

どんな事でも頑張れる。

たくさんのパワーをもらえたよ?

「……ミコ」

振り返ろうとしたわたしを、きつく抱きしめて、蓮くんは呟くように言った。

「ずっと、うやむやにしたままだったけど、きちんと話をしたいんだ」

どきんと心臓が脈打つ。

「……吉仲、先輩の事?それとも、わたし達の事?」

震える声で尋ねると蓮くんは腕を解いて、わたしを振り向かせた。

「全部だよ。
なにもかも」

わたしの両肩に手を置き、強い目で覗き込む。

彼が再び口を開きかけた時、

「浅倉あ!どっかいるかぁ?」

階下から男の人の声が響いた。

蓮くんはわたしの肩から手を下ろすと、ふっと息を吐いた。