――いやっ触らないでっ

――大嫌い

真由の声が頭を過ぎっていく。

真由は全身で俺を拒否していた。

なのに俺は歯止めがきかず、彼女を無理矢理犯した。

――自殺、か。

ちくりと胸が痛む。

実の弟に学校で暴行されて、死にたいくらいに、絶望したか?

それとも

浅倉に罪悪感を感じたから死にたくなったか?



どっちにしろ



真由を傷つけたのは俺だ。


やっぱり離れて正解だ。

俺は二度と真由には近づいてはならない。

彼女の幸せを願うなら

絶対に。