ただ、キミが好き

「やめて、一樹っ」

訴える声を、何度も唇で塞ぐ。 

スカートの中に手を入れながら、はだけさせた胸元に吸い付き、いくつも記しを残した。

「んっ、…あ……」

真由の唇から、溜息のような声が漏れる。

やがて彼女は諦めたように抵抗をやめた

俺から顔を背け、固く目を閉じたままの真由と、一方的に身体を繋げる。

眦に涙を浮かべ、歯を食いしばる彼女を見つめ、俺はいいようのない虚しさに襲われた。


なあ、真由


どうすれば、いい?

どうすれば、俺はこの闇から解放されるんだろう?

君を想えば想うほど

全てが

空回りして

君を追い詰めていく。

行き場のない

否定されるだけの

不必要な愛情なら

粉々に

壊して

無くしてしまえばいいのか?


性急に身体を動かし、欲望を遂げて、

俺は真由から離れた。

ベルトを締め、

緩くネクタイを結び直す。