ただ、キミが好き

紗耶香のネクタイを緩め、引き抜く。

はだけた胸元から手を入れ、耳たぶ甘噛みすると彼女はすぐに息を乱した。

「んっ、……ふっ。やぁ…ん」

「……違う」

俺は、甘い声を上げる紗耶香の口を掌で覆った。

――真由は、そんな声は出さない。


「一樹?」

俺の呟きを聞き取れなかったらしい。

紗耶香は不思議そうに俺を見て、首を傾げた。

「ねぇ、指、舐めて?」

ニッコリ微笑む。

彼女は頬を赤らめ、従順に指に舌を這わせながら、媚びるような潤んだ目で俺を見た。

――違う。

彼女から目を逸らし、豊満な胸に顔を埋める。

――真由はそんな顔しない。

「…んっ……」

苛立ちを押さえられないまま

短いスカートの裾から太腿を撫であげ、ウエストからシャツを引き上げた。