「ご機嫌ナナメだね」

言いながら細い髪をすきあげて、首筋にキスを落とす。

ぴくりと震えて反応する肩に、ふっと笑いが浮かんだ。

「また、する?」

意地悪く尋ねると彼女はベットに転がったクッションを掴み、俺に投げ付けた。

「帰って!」

裸の胸元を毛布で隠し、怒りに顔を赤く染めた彼女は、やけに艶っぽく綺麗で余計に欲情をかきたてる。

「怒ってんの?」

ベッドに膝を立て身を寄せ、逃げかけた彼女の腕を掴んで、引き寄せた。