快感にゾクッと肌が粟立つ。

ガクガクと膝が震え出し、身体の力が抜けていく。

かくんと落ちていく身体を支えるように、蓮くんの両腕が腰に回った。

そのまま掬うように抱きかかえられ、ソファーへと運ばれる。

委ねるように、彼の胸に頬を押し付けた瞬間、

ふわりとあの甘い香りが鼻を掠めた。

ゆっくりソファーに身体を倒されながら、ぼんやりとしていた思考が戻っていく。



―――吉仲真由ともこうしたの?

彼女にもキスした?

甘い目で見つめた?

優しく囁いた?



なんて

愚かで醜い嫉妬。

どうして、今

―――わたしはこんなこと考えてしまうんだろう。