形のいい指が、背中を滑り腰へと流れる。

素肌を羽のように撫でられ、

「……あっ、ん……」

びくっと身体が反応した。

キスの合間に漏れた、嫌らしい高い声に

恥ずかしさで、カッと頬を染め顎を引く。

蓮くんが薄く目を開き、ゆっくりと身体を離した。

赤い顔を隠したくて俯いたのに、右手を顎にかけ、持ち上げられた。

至近距離で見つめられ、ますます頬が温度を上げていく。

「…そんなに、見ないで」

涙を浮かべ、消え入りそうな声で告げた唇に軽いキスを落とし、彼は首筋に顔を埋めた。

「…もっと声、聞かせて」

耳元で囁く甘い声。

耳たぶをやさしく噛み、

「あ……っ…」

首に唇を這わせて、温かな舌が傷跡を舐めた。