姫のさがしもの。



私は、首を振った。


「でも…


それから彼は

全然まともに
再就職してくれないんです。


半年間ずっと
スーパーのレジ打ちです…。


新しい仕事を探す努力すら
してくれなくて


…なんだか
私のことを言い訳にして、

楽な方へ逃げてる
みたいに見えて…


私、そんな彼が

最近不甲斐なく
思えるんです。」



吐き捨てるように

最近抱えていた思いを
ぶちまけた私。





…そう、

本当はずっと

不満に思ってたこと。