飾られた巨大なパネルに映し出された、横に並んだ三人の男性。 その、真ん中。 鋭い眼差しの切れ長の目と、 ―…灰色の、髪。 更に店内で流れている音楽が耳に入ってきて、目を見開いた。 …この、かすれた歌声と分厚い音は。 震える手で取ったCDに貼り付けられたポップの文字が、目に飛び込んでくる。 期待のインディーズバンド−………