「勝手に撮らないで下さいよ~」


また写真を撮られてしまった。


「可愛かったから」


「え?!」


「表情コロコロ変わるし・・なんか妹みたい」


ズキっ


え・・何今の?


「もう~!妹でもそんな撮りませんよ、お兄ちゃん!」


胸のズキズキがひどくなる。


何コレ・・なんかやだっ。


「でも、本当に素敵な写真ばかりですね」


紛らわす為に、話題を変えた。


「俺の世界」


「えっ?」


「そこに映ってる写真は、俺の世界そのものなんだ」