「で、どうしたの?」 高級チョコレートを食べながら尋ねてくる。 「コレ!大河原さんですよね?」 買ってきた写真集を出す。 「なんで俺?」 「なんでって・・この表紙とあの写真一緒じゃないですか!」 壁に飾られている写真を指差す。 「バレちゃったかあ~」 「教えてくれたっていいじゃないですか」 「ごめんごめん」 私が怒ったように頬を膨らませると。 『パシャっ』 目の前にはカメラマン。 妖艶に微笑む姿がそこにあった。