“愛ってステキなんだよ” 初めて家族のことを話したとき、美鈴が言った。 “私が教えてあげる” 愛なんて、いらない。 そう思ってた。 けど、どこかで求めていた。 誰かから愛されたい、誰かを愛したいと。 愛はステキなんだと、そう思いたかった。 俺はまた美鈴にキスをした。 美鈴の温もりが欲しかったから。 美鈴も俺を求めてくれてるんじゃないか、そう思うようなキスだった。 多分このときから。 愛という温かな感情が、俺の心の中に芽生え始めていたんだ。