いつか、言ってたよね。


“きっと2人で撮るのなら、隣にいるのは俺が愛す人かな”


何度、淳希と一緒に撮りたいって思ったか。


でも、もう我慢しない。


今度会ったときは・・いっぱいいっぱい写真撮ろうね。


撮ったら、今度は一緒にアルバムを作りたいな。


私が淳希を愛した証。


淳希が私を愛した証。


ひとつ、ひとつの大切な思い出。


きらきら輝く、大切な思い出。


私の宝物。




「ずっと・・愛し続けます」


そう口にして、美術館を出た。


美術館を出た私の顔に、もう涙はなかった。



次の日、私はフランスへ旅立った。




私と淳希の別々の道への挑戦が始まった。