「淳希が作ったの?」 「ああ」 「すご~い」 それからワインをあけて、料理を食べた。 淳希の料理はとてもおいしくて。 私よりも上手いって本気で思った。 食事をしながら、最近の事を話した。 淳希も、私も。 いつ日本を発つかは言わなかった。 きっと。 未来のことより、今のことが大切だと思ったから。 淳希と一緒にいるという今が。 今の幸せをずっと感じていたかったから。