「さあ・・だから、そのついでに風景を撮ろうと思って」 「・・早く帰ってきてね?」 「美鈴?」 「もっと、ぎゅってして?」 淳希は何も言わず、ぎゅってしてくれた。 今日の私、変だよね。 自分でもそう思うよ。 これからも・・いつものように淳希と過ごせるよね? 本が売れるかなというちょっとした期待と、留学に対しての不安。 そんな複雑な気持ちのまま、私は眠った。 淳希の温もりに包まれて。