向かいあって座る。 2人きりになって、ちょっと緊張気味。 ふと、窓の方を見ると。 「わあ・・・!!」 キラキラ輝く夜景。 「きれいだな」 淳希の言葉に、何度も頷く。 月も出ていて、ベランダで見るのとはまた違っていた。 「淳希」 「ん?」 「カメラ・・使っていいよ」 いきなりだから、びっくりしたのか戸惑ってる。 「カメラ禁止令・・」 「今はいいの!この夜景撮って欲しい」 うそじゃないよ? 今だけは、シャッターを押して欲しいから。 それくらい、夜景がきれいだから。