「あはは・・」 もう何も言わないよ。 どんなお化けがいたか、覚えてないもん。 お化け屋敷に淳希と入るのは避けようって、密かに心の中で誓った。 「次どこ行く?」 もう夕方になり、だんだん暗くなってる。 「夜景見れるかな?」 「そうだね。混む前に行こっか」 淳希が先に行く。 「淳希!」 「ん?」 「手」 私は自分の手を淳希に向かってあげた。 「わかりました、お姫様」 ゆっくり手が重なる。 私たちは、観覧車に向かって歩き出した。