「やっやだ」 すごく目立つ音。 私はたまらなくなって、隣にいる淳希を見た。 「え・・・?」 「美鈴、どした?」 「淳希・・何してるの?」 変な音を出した張本人は 「何って、笛吹いてんの」 淳希だった。 「なんで?」 「お化けを怖がらせようと思って」 「・・・」 淳希はまた吹き始めた。 その音はどうも苦手で。 私的には、お化けより淳希の方が怖かった。 その淳希にしがみつくっていうのも、変な話だけど。 やっとお化け屋敷を出たあと。 「美鈴って、やっぱりお化けが怖いんだな」