咲虜side






そして月曜日。




「咲虜ー」


「おぉヨシトー!!」



朝から学校に向かう途中に後ろから来ていたヨシトに呼び止めれて振り返る。


虜のメンバーは全員同じ高校で、芸能界で活躍してる奴らが多くいる特別な芸能科に属している。

最初俺は地元の普通高校に行くつもりだったが、親や事務所の人達に散々説得させられて嫌々こっちを受けた。

後の四人は自分からここを希望したらしい。




「お前。
璃兎ちゃんと付き合ってんの??」



いきなりそれかよ。


爽やかに肩に腕を回して来るヨシトに目をやる。


「アオか。アオだな??」



「当たり前だろ、アオ以外誰がいんだよ。
あいつの口の軽さなめんなよ??一斉送信でモモとヒナにも来てるぜ??(笑)」


「マジかよ?!!」


含み笑いをするヨシトに大袈裟に聞き返す。