「あぁ、それ、私も以前にテレビで見たことあるわ。一緒に、土地探しから始めてる人達だったなぁ。すごいパワーだなぁ~と思ったけど、長続きするのかしらって考えたら心配になっちゃったわよ。」

「そうねぇ。難しいわよねぇ。」

「そうよ、夫婦だって大変なのに、赤の他人、しかもいい加減強情になってきたおばさん同士じゃ、大変なんてもんじゃないんじゃないのかしら?」

「でも、私みたいに独身女は将来どうなるのかしら?」

「そんな‥家だって子供ができるかどうかわからないし、第一もし、子供がいてもかえって面倒かもしれなくなる世の中だから‥おんなじよ。」

「でも、京子ちゃんならご主人がなんとかしてくれるじゃない。私なんて、ほんと恐怖だわ‥。」

「ちょ、ちょっとぉ~何、悲しくなるようなこと言うのよ?」

「だって‥私、ほんとに不安なのよ。この先どうなるか‥」

「・・・・・・・・・」

「ご、ごめん。せっかくのランチタイムに変な話して。」

「そんなことないわよ。わかるわよ。そうよね、確かに私も真奈美の立場ならそう思うわよ。だから、早く結婚しなさいって言ってるのよ。」

「それが、なかなか現実にならないから困ってるのよぉ~。」

「お見合いする気持ちはあるの?」

「お見合い?えっ?お見合い‥ねぇ‥はぁ~‥」

「ほら!そういう中途半端な気持ちでいるからダメなのよ。」

「・・・・・・・・」