半ば放心した思考は飽和状態で、あたしは浮かんでは消えるふわふわした感情と、居心地の悪い緊張感にクラクラする。 部長の、 近づく気配がして、あたしはゆっくり顔をあげる。 見上げると同時に、 「ひゃっっ」 おでこにちょこんと乗っけられたのは、 「…氷?」 そう、氷袋。 あたしの顔、今多分、かなり疑問文だ。