「身体の具合はどう?」



「一応、元気です」



「そう、良かった。にしても、せっかくの夏休みなのに、私と会ってていいのかしら?」



お姉さんは、意地悪そうにニヤニヤして私に聞くもんだから、ドキッとしちゃった。
先生みたいなんだもん。






「行くところ、思いつかなくて」



「彰人を振り回しちゃいなさいよ」


お姉さんは、うふふと笑って、先生は苦笑して困った顔をしてた、。
何か、楽しいな。
普通っぽくて、いいと思う。





「先生に、そんなこと出来ませんよ」


だって、あんまり甘えて先生に嫌われたくないし。
先生の隣に、長く居たい。