「キミの一生分だな」


意地悪そうに、ニヤニヤしてる先生は、すごく楽しそう。
何かさ先生ってキザだよね。
羨ましいよ…かっこいいもん。







「それは、大変です」


軽く流してみれば、先生はポカーンとした。






「ああ、そうだな」


先生は、すぐに微笑んで私を抱き寄せた。
寝起きって温かいよね。
ううん、多分先生だから…だね。







高校生活最後の夏休み、私はかけがえない思い出を残すことになる。







先生、ありがとう。