誰かの声がする…。 此処はどこ? 「ん…っ」 意識がはっきりして、起き上がってみれば、思い出した。 先生の部屋だった。 外は、赤くてきっと夕方なんだと思う。 ガチャ リビングに入ってみれば、其処には見知らぬ人がいた。 キツい香水、露出した肌に、真っ白に塗られたメイク。 大人の女性…というよりは、キャバ嬢みたい。 「これが、次の女?」 ビシッと私に向けて、指を指し示す。 とりあえず、首を振って否定をしてみれば、先生からも睨まれる。 「ヒモです」