「うわ~混んでる…」 ホワイトデーだけあって、私達とは目的が違うにしてもやはり、人は多い。 「でも、チョコでいいのか?」 「広告見たら、桜のチョコってのがあるらしくて。それにしようかなと」 「美空らしいね」 ぞろぞろと売り場を進めば、 『桜色の春』 なんて名前が見えた。 私はそれを取ろうと、人混みをおしのける。 みんなも一緒に、そのワゴンの目の前に近付いた。 すると… 「美空ちゃん?」 「あ、どうして?」 「ちょっとね。美空ちゃんこそ、今日はホワイトデーなんだから貰う番でしょ?」