大晦日だからと言って、何もすることもなく、いつも通り勉強をする。 努力あるのみ! プルルルル 携帯が震えて、手に取れば知らない番号。 『はい』 『美空か?』 その声は、先生そのものだった。 まさか大晦日に先生から電話が来るなんて思わなかったから、気持ちは舞い上がった。 『ど、どうしたんですか?』 『アイツに変なことを言わないでくれ』 『え』 アイツって婚約者? 何で、庇うの? 『もう信じなくていい。忘れろ』 ガチャン 電話は一方的に切られた。 それは、思わぬ最後通告だった。