「さあ、帰ろう」 夕日は沈み、月が輝き始める頃に私達は、学校を後にした。 先生の赤い車も、暗闇の中じゃ寂しそう。 特に会話もなく私達の住む、マンションへと到着した。 此処に住むのもだいぶ慣れた。 此処に帰る日常は、やけに平穏で怖いくらいに。 「ウチに寄らないか?」 さようなら、と言おうとした私を知ってか知らずか、先生は言った。 何か話すこと…といえば、今日のことだよね。 緊張しながらも、私はその誘いに乗り、先生の自宅へと足を踏み入れた。