別れの朝。 私は風邪をひいて 理佳ちゃんとは、一言しか言葉を交せなかった。 「陽菜ちゃん。またね?」 「うん。…ばいばい」 それだけだった… 今、考えてみれば、 きっと風邪をひいたのは、精神的なものだったと思う。 まだ、幼かった私には とてもショックが大きかった。