「ふー・・・」 朝。 あたしは一息ついて 真新しい匂いのする制服を手に取った。 「愛、はやくして。」 ドアを開けて呆れ顔で立っているのは朝倉 夏(アサクラ ナツ) あたしの親友で生まれてからの仲。 ちなみにこの家で同棲中! なんて言ったら誤解されてしまいそうだ。 「ごめん夏。でもあたしが朝弱いこと、知ってるじゃん。」 「愛はいつも一言余分。ごめんで止めとけば良かったのになあ。」 だから目ぇつけられんのよ、なんてかなりひどい言いよう。 あんたのが十分余計なこと言ってる気がするのだが。