「いよいよ今日だな」 咲哉が言った。 「あぁ。朝からそのことばかり考えてるよ」 「今からそんなんでどうすんだよ。本番になったら倒れるんじゃねぇの」 咲哉はクスクス笑った。 「今から倒れそうだよ。なぁ、咲哉もやっぱ緊張したか?」 「お前ほどではないけどな。緊張はしたよ」 「そっか…」 俺は時計を見た。 「そろそろ行くわ」 「あぁ。カッコ良く決めて来いよ!」 「おぅ!じゃーな。また月曜日に」 「あぁ」 俺は保健室を後にした。 ―瑞樹Side end―