結局パーティーが終わるまで、終始離れることは許されなかった。
地獄のような時間を耐え抜いたあと、会場をあとにした俺たちはやっと身体を離し、控え室に戻った。
「自分のパーティーだというのに、全然楽しそうじゃなかったですね」
「……」
ムリして作っていた笑顔に皮肉を込めて言うが、藤堂蘭子は憮然とした表情で視線を寄越すだけだった。
「それに、本気で説得する気あるんですか?親父の前であんなに見せつけるようなことして…」
「うるさいわね!!分かってるわよ!!」
き、機嫌わるっ!!なぜちゃんと仕事した俺が怒られなければいけない!!
い、いや…抑えろ銀次…。
こいつに怒ったってムダだ。お嬢様の思考なんて理解する方が難しい。
納得いかないままだが「じゃあ俺はこれで」と帰ろうとすると、腕をガシッと掴まれた。
「まだ終わりじゃないわよ」
「はあっ!?まだあんのかよ!!もういいじゃねえか!!」
「いいかどうかは私が判断するのよ!」
この高慢ちき女…!!もはやこいつに敬語なんていらねえ。
「約束はエスコートだけだろ!」
「お願い!これで最後だから!」
珍しく藤堂蘭子は切羽詰まった表情をしている。
「ちょっと待てッ…!!」
俺の返事なんか聞かずまたもや力強く引きずられ、向かったのは藤堂社長の控え室。
強引に部屋に連れ込まれると、中には談笑中の藤堂社長と親父がいた。
地獄のような時間を耐え抜いたあと、会場をあとにした俺たちはやっと身体を離し、控え室に戻った。
「自分のパーティーだというのに、全然楽しそうじゃなかったですね」
「……」
ムリして作っていた笑顔に皮肉を込めて言うが、藤堂蘭子は憮然とした表情で視線を寄越すだけだった。
「それに、本気で説得する気あるんですか?親父の前であんなに見せつけるようなことして…」
「うるさいわね!!分かってるわよ!!」
き、機嫌わるっ!!なぜちゃんと仕事した俺が怒られなければいけない!!
い、いや…抑えろ銀次…。
こいつに怒ったってムダだ。お嬢様の思考なんて理解する方が難しい。
納得いかないままだが「じゃあ俺はこれで」と帰ろうとすると、腕をガシッと掴まれた。
「まだ終わりじゃないわよ」
「はあっ!?まだあんのかよ!!もういいじゃねえか!!」
「いいかどうかは私が判断するのよ!」
この高慢ちき女…!!もはやこいつに敬語なんていらねえ。
「約束はエスコートだけだろ!」
「お願い!これで最後だから!」
珍しく藤堂蘭子は切羽詰まった表情をしている。
「ちょっと待てッ…!!」
俺の返事なんか聞かずまたもや力強く引きずられ、向かったのは藤堂社長の控え室。
強引に部屋に連れ込まれると、中には談笑中の藤堂社長と親父がいた。