私は大事なそっくりさん



「……っ、さくら!?」





……はい?





私はいきなりその男の人に抱きしめられた。





なんで?!




ってか、さくらさんじゃないですよ?





「えっ?あの……」





やっと気づいてくれたのか、わたしを解放してくれた。




そして、急にその人は悲しい顔をした。




……私、なにか悪いことした?




「あっ、ごめん。人違いだったみたい…本当にごめんね」





この人カッコいいな。





こんな人に抱きしめられたなんて、ちょっと得した気分。