「ミホな、ガンなんだって。のどと胸の」


耳を疑う余裕もなく、龍はこう続けた

ミホは二才になる子供もいて、旦那は去年海で溺れて死んだ

ミホ自身も体の具合があまり良くなく、寿命すらあまり長くはないと


だからできるだけミホの事を応援したい

ミホの力になりたい

大貴も協力してくれと


俺は正直戸惑った


そんなケータイ小説のような悲劇の話が実際にあるなんて


しかも目の前に


しかし龍がここまで言うってことは確かな事なんだろうと、龍を信じて協力する事にした。