またも、その男から
話しかけられた....


「まてよ」


ついに.....
姫華は限界がきた
(姫華は短気です)


「もうっ
なんですか!?
さっきからぐちぐちと!!
言いたい事あるんなら
さっさと言って下さい!!
私急いでるんです!!!
男ならシャキッと
言って下さい!!!!!」


ぜえ....ぜえ

「................」


男は目を見開いて
ビックリした顔してた
当たり前だ
初対面の人に
怒鳴る人はいない...
姫華は完璧に
レディースの娘だと
判断された


2人の間に張り詰めた
空気が流れる中
ぷっ!とその場に
似合わない声が
聞こえたのだった




「クククっ....
お前...面白いな...
それに...いい度胸してる」


その男は急に
笑い出したのだ...
その時初めて男の顔を
しっかり見た...
返り血を顔ところどころに
付けた男はこの世にいう
美少年だった....