そしたら、いつもなら栗城は 「やきもちかぁ?」 なんて言ってクスリと意地悪そうに笑うのに今日に限って違った。 「わりぃ…」 そう言って、辺りを見回し女の子がいないとわかった途端、あたしの手を握ったのだ。 おかしい……… 絶対、おかしいよ… なにがおかしいのか、よくわからない。 でもとにかく、いつもの栗城じゃない。