そして、付き合い始めて数週間がたったある日の朝。 あたしたちはいつも通りに一緒に登校していた。 まだ、付き合い始めたばかりでちょっと友達のときよりよそよそしいあたしたちは、手を繋ぐことすら大変。 お互いわざと手をぶつけてわざとらしく「あ…」と言って繋ぐという …なんて、初なんだろうって感じ。 今日もそんなことをしていると…… 栗城がいきなり、手を放したのだ。