でも、栗城はそんなことを許さないと言った感じでグッとあたしの顎を掴み自分の方に向かせると




「俺は、お前が好きだよ」



と、授業中だというのに恥ずかしげもなく言ってきた。



あたしは、言うまでもなく真っ赤になって




「あたしはキライっ」



そう言った。




そんなあたしを栗城は笑った。




けどね…


あたしがキライなのは、こんな自分。



素直になれない自分なんだ。



もう、気づいてるの……

だって、充分すぎるくらいあたしはあなたに反応するの。


真っ赤になるのも、心臓がうるさいのも相手があなただから…





あなたが
好きだから。