それを、見逃さない栗城絢都は「何、笑ってんの?」と不機嫌そうに指摘してきた。
…うっ
栗城絢都に、バレたら面倒だと言い訳を考えるものの思いつかない。
さっき、あんなことがあったんだから尚更、栗城絢都には知られたくない。
だって、何されるかわかんないでしょ?
「えぇーとですね…その明日、結婚式なの!!そういとこの結婚式!!だから、いとこのお姉ちゃんビックリするかな〜って」
苦し紛れに言った言い訳。
栗城絢都は、納得していないようだったが、しつこくは言ってこなかった。
「よーし!じゃあ、そろそろ戻りますかっ」
あたしが気まずそうにしていると友梨ちゃんが、そう言って立ち上がって3人で教室に戻ることとなった。

