彼もどうかと思うが…



周りの女子もどうかと思う。



あんなやつ…



どうせ、遊ぶだけ遊んで最後にはポイッだ。



あたしには、どこがいいのか理解不能。



あたしは、廊下で騒ぐ集団を冷めた目で見ると机の上の教科書に目を移した。


今日は、夏休み明けの実力テスト。



今度こそは1位!!と意気込み1週間前から徹夜の日々だった。



だって!!



だって!!



どうしても1位がほしいの。



なぜかって?



それはね…



毎回、毎回、1位は決まってあたしが大っキライなアイツ…



栗城 絢都なのだ。




いつも遊んでいるっていうのに…


あたしは、こんなに頑張っているっていうのに…


あたしが、2位なんて許せない!!