「哲さん…ごめんなさい」





あたしは…




哲さんもお母さんも、お祖父ちゃんまでも裏切ることになる。





それを、許してもらおうとは思ってない。






でも、言わせて






「本当にごめんなさい」






そう言わせて。







すると、哲さんは笑い始めたんだ。





あたしはビックリして顔を上げる。






「いいんだよ、華さん」





「……哲さん」





「だって、僕が彼を呼んだのだから


まー、少しは僕を選んでくれないかな?って期待したけどね」






そういう哲さんに涙さえ出てきた。





「ありがとうございます…」





ありがとうございます…