みんなに見守られ、結婚式は終わってしまった。
あたしは、哲さんと結婚したんだ。
「やっと、僕のものになった…実はちょっと、結婚式に逃げられないかって心配だったんだ」
そう言いながら、後ろから抱きつかれる。
ここは、結婚式場の休憩室。
「逃げないですよ」
そう答えようとしたとき、休憩室のドアが勢いよく開いた。
「華はものじゃねーよ」
息を荒らし
強く哲さんを見る栗城の姿。
あとから、警備員がやってきて押さえ込まれる。
「警備員は何をしているんだ!早く連れていってくれ!」
そう声を荒げる哲さんに、あたしは栗城が来てくれたんだとやっと確信した。
そして、あたしは泣いてしまった。
嬉しくて、嬉しくて。
「や…、止めてください!その人はあたしの大切な人です」

