「明日は結婚式だから、一緒に休もう」 そう言われ、休憩室へと連れられた。 大丈夫なのに… 「ねぇ、どうしてそんなに頑張るの?」 休憩室で月を見上げながら、そう聞いてくる哲さん。 その横顔はあまりにも、綺麗だった。 「それは…」 結婚する人だもの。 言うべきよね? 「大切な人を裏切ったから」 きっと、裏切ったことになっちゃってるよね… 「え?」 哲さんは、驚いた顔をした。