あたしは、イチャイチャしている2人をよそにバスタオルを掴みお風呂場に向かった。



チャプン…



湯船に顎までつかって、ブクブクとしてみる。



先輩は、あたしを好きだと言ってくれた。



でも、正直あたし…



自分の気持ちがわかんない。




嬉しいけど、これでいいのかな…?



なんて、考えているうちにフラフラしてきた。



「ん、そろそろ上がろ」









「あ〜!気持ちよかったぁ」



頭をふきながらご機嫌な様子であたしは、リビングのソファーに座った。



パパとママはイチャイチャしながら、一緒に晩御飯を作っていた。



これも、もう見慣れた光景。



「華、上がってたの?」



「あ、うん。今、上がったぁ」



「あら、そう?なら陽希【ハルキ】呼んできてちょうだい」



「はーい」



あたしは、ママに適当に返事をすると二回へ上がった。



コンコン!



弟の部屋のドアをノックする。



あいにく、返事はなし。


あたしは、「はいるよー」と一声かけ部屋に入ると大音量の音楽が流れてきた。


弟は、ノックが聞こえなかったみたいであたしが部屋にいるのも気づかずにベッドに横になり雑誌を読んでいる。



「ったく…しょうがないなぁ」