「早く乗れよ!」

ケンが車で迎えに来てくれた。


「アリサ。いつ見ても可愛いな!俺の女になってよ?」


「無理。」


軽いノリのケンは昔からあたしを好きみたい。


だけと、やっぱりあたしはアキラが好きで…。


その時、あのコンビニの前を車が通り過ぎようとした。


見たくなくても、見てしまう。


そんああたしはコンビニの前でタムロするグループを目で追っていた。

アキラを見たくって…。


でも、そこにはアキラの姿は無く、ホッとした様な…寂しい様な。


「コンビニ行きたいのか?」


「別に?」