「沢山の血を流し痛みに耐え、誰かを救い、少なくない命を奪ってきた」
それでも、世界は変わらない。
君はこんなにも苦しんでいるのに、世界はまったく無関心だ。
「神様は意地悪だよね」
君を生み出しておいて、君に数え切れないほどの苦しみを与えている。まるで、君の苦しむ姿を楽しんでいるようじゃないか。
「それとも。いずれは自分の傍に置くために、試練を与えているのかな」
だったら、やっぱり神様は意地悪だ。
「トラ──ッド。考え、直せ」
ハロルドは鼻水を垂らし呼吸困難になりながらも息子に手を伸ばして懇願する。しかし、トラッドはそんな父親を冷ややかに見下ろした。
「ここはもう、いらないね」
苦しみだした青年たちを見回し、吐き捨てるようにつぶやいた。
「跡形もなくなるように計算して爆弾を設置した」
追い打ちをかけるトラッドの言葉に一同は絶望に震える。
「あと十分ほどで爆発するよ。その水槽は頑丈だから安心して。出られないのも困るだろうけど、爆発すれば割れるから」
それでも、世界は変わらない。
君はこんなにも苦しんでいるのに、世界はまったく無関心だ。
「神様は意地悪だよね」
君を生み出しておいて、君に数え切れないほどの苦しみを与えている。まるで、君の苦しむ姿を楽しんでいるようじゃないか。
「それとも。いずれは自分の傍に置くために、試練を与えているのかな」
だったら、やっぱり神様は意地悪だ。
「トラ──ッド。考え、直せ」
ハロルドは鼻水を垂らし呼吸困難になりながらも息子に手を伸ばして懇願する。しかし、トラッドはそんな父親を冷ややかに見下ろした。
「ここはもう、いらないね」
苦しみだした青年たちを見回し、吐き捨てるようにつぶやいた。
「跡形もなくなるように計算して爆弾を設置した」
追い打ちをかけるトラッドの言葉に一同は絶望に震える。
「あと十分ほどで爆発するよ。その水槽は頑丈だから安心して。出られないのも困るだろうけど、爆発すれば割れるから」



