「うん、だって私も愛してるもん。」


「素直なんだ、二人とも。」


「睦美ちゃんは、素直じゃないの?
好きな人の前では
素直なのが一番よ。
無理すると疲れちゃう、
私もポチも苦しんだから。」


「ごめんなさい。」


「違う、睦美ちゃんのことばっかじゃないの。
7つ違うから温度差が
やっぱりあるんだ・・・・・
だから結構大変だった。
でも素直に口に出したら
温度差なんてなくなったの。
年上も年下も関係ないって・・・」


「私も愛されるかな・・・・」


「ナベ君に?」


睦美がうなづいた。


「もう愛されてると思うけど
あとは、睦美ちゃんの気持を
ぶつけてみたら?
前とは違う二人になれるかも
知れないわ。」


ポチとじゃれる渡辺を
見つめて


「くみさん、ありがとう。」
睦美が笑った。